減衰力調整とは?
いつもご覧いただきありがとうございます。
いきなりですが、スタッフに「このサスペンションには減衰力調整機能が付いています。」と説明されて、「へー」だけで終わってしまって減衰力調整がなんだかよくわかっていない方も多いのではないでしょうか?
私もこの仕事に就くまでは何のことかさっぱり分かりませんでした。
ですので、今回はSVARTPILEN401やVITPILEN401のフロントフォークに搭載されているサスペンションの減衰力調整について少しお話をさせて頂きます。
結論から簡単に言うとサスペンションが伸びるとき、縮むときのスピードの調整を減衰力調整といいます(言い方を変えると 固さ です)。
まず、サスペンションも一つのばねなので何らかの影響で伸びたり縮んだりした後に惰性で細かな伸縮を続けます。
わかりやすい例を挙げるとトランポリンの上でジャンプすると、当然ですが反発されて人の身体は浮きますよね?これがサスペンションでいうところの路面のギャップを拾ってばねが縮んで反発し、伸びた状態です。
ここで重要なのがトランポリンの上でジャンプするのをやめて座り込んでしまってもしばらくは沈んで浮いてを繰り返しますよね?これがサスペンションの中のばねでも起こるわけです。
この惰性で伸縮する性質を放っておいてしまうと極端に言えばトランポリンの上をバイクで走っている様なイメージになるわけです。想像してみてください、すごく怖いですよね?
その無駄な伸縮の惰性を抑えるために使われているのがダンパーという部品で、ばねの伸縮を抑える、減衰させる力。これが今回の本題である減衰力と呼ばれるものなんです。
つまり、ダンパーがばねの伸縮を抑える力を強くしていくことが減衰力を強くする、抑える力を弱くしていくことが減衰力を弱めるということになります。
ではトランポリンのようにならないように完全にばねを押さえつければいいのかというとそういうわけでもございません。難しいですよね。
例えばですが、コンクリートでできた凸←このような段差とトランポリンでできた凸←このような段差を自転車で乗り越えるのを想像してみてください。
コンクリートの方、衝撃が強くお尻が痛そうですよね。
トランポリンの方はどうでしょう?そこまで強い衝撃が来なさそうなイメージですよね?これはトランポリンが伸びることにより衝撃をある程度吸収してくれているからです。
これと同じようなことをしてくれるのがサスペンションのメインの効果なのでスプリングを完全に押さえつけると路面からの衝撃を吸収してくれなくなり走行した際にお尻や腕など体の節々に疲れがたまりやすい状態になってしまいます。
なので、路面状況や乗り方によっての適度なセッティングが必要になるのです。
さて、続いてはいよいよ調整の方法です。
サスペンションが縮むときのスピードを調整する際に使うのが、左側の白いつまみです!
白いつまみを限界まで時計回りに回してから反時計回りに規定回数クリックすることで自分の好みに合わせたセッティングが可能になります。
サスペンションが伸びるときのスピードを調整する際に使うのが、右側の赤いつまみです!
赤い方も先程と同様に時計回り全開に回してから反時計回りに規定回数回すだけです!
参考までにオーナーズマニュアルに載っている基準値を数字が小さい順に書いていきます。
スポーツ走行を楽しむために固めのセッティングをしたい方
8クリック
やっぱり標準のままで乗りたい方 15クリック
もっとしなやかで柔らかい乗り味にしたい方 20クリック
コーナーを楽しみたいけどフロントフォークがふわふわした感覚で怖くて楽しみ切れないといったような場合は固めの8クリックでセットしてみると良いかもしれませんね!
逆にゆったりと走って楽しみたいのに路面からの突き上げ等が強く感じてしまい快適に感じられないときなどは、柔らかめの18~20クリックでセットしてみると違いが感じられそうですね!
もちろん8、15、20以外の数字でもセットできますので最終的には個人で好きなセットにして頂ければ幸いです!
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